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馬鹿者な若者が世の中を語るイタいブログ

河合塾新宿校で1年間浪人した感想

    受験生の皆さん、受験お疲れ様でした。このページを訳あってご覧の方々はもう一年の再挑戦を覚悟した、あるいは検討しているでしょう。不安とは、見通しの立たないことに対して抱くものですから、これから浪人される方々の不安を少しでも解消できれば幸いだと思い、河合塾新宿校での浪人生活を振り返ってみたいと思います。
実践的なアドバイスを秋冬に掲載してますのでそこだけでも読んでみていただけると幸いです。
 
プロフィール:一浪として河合塾新宿校大学受験科ハイレベル国公立理系(数学Ⅲ)コースに昨年(2018)入学。国立大学理系学部を目指すが、結局不合格となり私立大へ進学

 浪人生活が始まる前に、多くの予備校ではテストがあります。大抵の場合、コースの選択は前年の模試の結果かコース認定試験で決まり、その後に同じコースの人間を上下のクラスに振り分けます。私が入ったのは前述したように「ハイレベル国公立理系(数学Ⅲ)」というコースで、その中で「PS」(上級)「QS」(下級)という2つのクラスに振り分けられました。このときの判定基準は理系であれば数学、文系であれば英語だそうです。私は数学を苦手科目とする人間でしたから当然QS(下級)クラスでした。もっとも、ここで出鼻をくじかれ、下位のクラスに振り分けられたとしても、そこまで気にする必要はありません。使うテキストは基本的に同じものですし、数学以外では同じ授業を受けるのです。(もちろん東大京大一工などのクラスは別のテキストですが)理科についてはクラスとは関係なく、高級なテキスト(Tテキスト)を使うクラスか低級なテキスト(無印テキスト)を使うクラスを選ぶことができます。(Tテキストを使うためにはもちろん高得点を取る必要があります)
 春に予備校に来てすでにたくさんの友達がいる、という状況に身を置く人はなかなかいないはずです。不安を胸に(希望は見る間もなく)静寂の教室で授業を受けることになるでしょう。ここでよく浪人の間で問題になるのは「友達は作るべきか否か」という問題です。ここで私の私見を提示させていただくと
  1. 友達はいないと不味い
  2. もし同じ学校の友達が予備校に(同じクラスでなくとも)いるのであれば、新しく友達を作る必要はない。
  3. もし同じ学校の友達が予備校に全くいないのであれば、数人は友達を作るべきである。
  4. いずれの友達を有する場合でも、騒いだり、色恋沙汰を起こしたり、飲み会をしたり…etcといった行為はしてはならない。
という見解に至りました。
 友達がいない浪人は本当にしゃべる相手がいません。もし今までにも友達を有したことがなく、特段他人をしゃべることが楽しいと感じない人であれば友達のいない1年も苦痛ではないのかもしれませんが、多くの人間はそうではありません。私は浪人生活の後に、友達と何気なく変わる会話がもたらす幸福がこれほどまでに大きいのか、と驚愕してしまいました。私には同じ学校の友達がいて、ある程度は喋っていたのですが、それでもこのように感じたのです。一人の友達もいないという状況は想像もつかないほどに途方もないものなのではないでしょうか。
 浪人が一番気をつけなくてはならないことは、勉強法だとか、模試の成績だとか、そういうものではないのです。浪人後に成績が1ミリでも伸びるか、あるいはとんでもない転落を果たすのかの分水嶺はメンタルを保つことができるのかという一点に収束すると言っても過言ではありません。そして、春という時期はこのメンタルを整える環境を手に入れる、整備することのできる大切な時期です。眼の前にある勉強を必死に行うことよりも、少し先のことを考えて、この先どのように勉強をしていくのか真剣に考えてみてください。暗闇の一年はうまく行けば短いですが、そうでなければ途方もなく長いのです。
 
 

 これは私見ですが、絵に描いたような堕落した浪人というものは、予備校に通う限り誕生することは稀です。それは、周りの塾生の頑張りを日々肌で感じているという、予備校の与えてくれる漂う雰囲気による効果が大きいように感じます。残念ながら、一年で心から別人になって、今まで好きだったことから足を洗ってやるべきことに邁進するということは不可能に近いことです。それどころか、一生かかっても変わる機会などないのかもしれません。しかし、環境というものはいつでも、いくらでも変えることができます。悪い生活習慣も、性格を矯正することに比べれば遥かに簡単に直すことができるはずです。浪人が浪人になる理由というのは性格だとか頭の出来だとかではなく、悪い環境と悪い習慣なのではなかったでしょうか?授業中に不明点があったとしてもそのまま放置したり、一度理解したらそのまま復習をしなかったり……そのような悪い点を放置したのでは、また同じ結果を招くだけです。予備校の与えてくれるものは環境です。質問をしたら答えてくれる講師、行けば勉強のしやすい環境が整っている自習室、予習復習をすることを前提にできたテキスト、それら全てはあなたの性格を矯正するためではなく、あなたが勉強を続けやすくさせるためのレールなのです。もちろん、ただレールに乗れというわけではありません。どうすれば自分がそのレールに乗れるのか、そのレールを敷くことが自分でできるのか、そういうことを学ぶめったにない機会なのです。これを学ぶテキストは存在しませんが、これこそが予備校で学ぶ内容の中で最も重要な点であるように思います。なぜなら、我々は前科者だからす。受験勉強をして大学に入るというレールを自分で敷いておいて、その上に車輪を載せられなかったのです。脱線はもう二度と起こらないなどという保証はどこにもありませんし、誰だって何回もするものでしょう。ですから、そこから再起して先に進む方法を模索する助けになる力を手に入れる機会なのです。夏という時期は非常に長い。だからレールを外れやすい。いつでもこんな勉強できる、そんな慢心が浪人生を苦しめるのです。人生に予定調和はなかなか起こってくれない。でも、自分の尻を叩く方法を見つけてしまえば長い夏は有意義に、予定通りに終わります。
 
 

 秋からは実践的なアドバイスをしたいと思います。まず、赤本はできるだけ早くやりましょう。「早く」と言われてもピンと来ないですし、春にやるべきであるというわけでもないです。「早く」とは、「基礎が終わったら」つまり、「夏が終わったら」です。赤本を早めに解いてみることは、これからの自身の勉強の指針になります。何でもかんでも地を均すような、全て均等に勉強をする時期は終わり、自分の苦手な場所、大学の求める勉強にリソースを集中させることがこの時期からは必要になります。もちろん、赤本を解くことはその大学の入試問題への現時点での対応力を図り、「偏差値」を大まかに考えるための資料にもなります。予備校の行う模試は全受験生がその科目をどれくらい理解しているのかを図りますが、大学入試がそのようにきれいに我々の実力を図ることを志向して作られているわけではありません。例えば数学では、大学で扱う数学の内容を背景とした問題を作成する大学もありますし、英語などは問題の形態に得意不得意があり、出題形式への対応力が求められます。メンタル面で言えば、赤本を解くことは自分の尻をぶっ叩くいい鞭になります。その大学との距離が現実味を帯びてわかるからです。テキストの問題が1問くらい解けなかったところでヘラヘラしていられるでしょうが、赤本の1問が解けなかったら実際に焦ることになるでしょう。もちろん赤本だけに腐心するべきではありませんが、赤本は自分の成長も感じさせてくれる存在です。テキストと同じように復習して必ずマスターしてください(もちろん超難関大の捨て問とかは別ですよ)。英語長文に関してはたくさん読むことが経験値となり、知識を増やしてくれますから全く受ける予定のない大学や学部の問題も解いていみるといいでしょう。英語長文を読むときには自分の先入観や間違った知識などは読解の妨げになりますから正しい知識を前もって知っておくことは有効な受験戦略となるでしょう。大学側も誤解や先入観を持たれることの多い分野について出題したいでしょうしね。とかくこの時期は多くの問題を解いてみて、入試を改めて知ることが重要な時期だと思います。私はこの時期を振り返るとかなり数学の実践に不足があったのではないかと思ってしまいます。赤本はやっていたのですが、その絶対的量が不足していたことは否めません。数学はやはり量をこなして経験を積むことで対応力が徐々に増えていく教科です。「これを知っておけばある程度点は取れるよね」という部分は皆無と言えるでしょう(物理とかはそういう知識が必須ですね)。ですから赤本・テキストに加えて重文や入試問題集等を追加することも検討してみてください。無論闇雲に増やすのではなく、一人で解けるようになれるまで繰り返すことが重要ですよ。
 センター試験の風を感じ始めるのも秋です。夏まではやる気が起きないかもしれませんが、秋からはセンター試験のこともよく考えるべきです。なぜなら、センター試験はやった量に応じて点数に反映されやすいかです。ただし、この「やった量」というのが純粋な学習量とは別の指標であることは注意すべきです。この「やった量」とは「センター試験に対応するための勉強を行った量」のことです。センターなんて対策しないでも点数が取れる、というタイプの方を除いて(そんな人は浪人してないですよね…)、センター形式の問題をやり、傾向を掴み、時間配分を決めることでセンターの点数は伸びるのです。例えば数学で私が一番点を伸ばすことの出来た方法の一つは「試験開始直後に問題用紙を縦に半分におることで問題用紙を縦方向に2分割し、計算スペースを有効活用する」という先生から頂いたアドバイスでした。そのような簡単で、科目とは全く関係のない部分から点数が生まれる試験がセンターです。センターは来年で終わりますが、情報処理能力を問うような試験が続く限り、そのような対策は必要になるでしょう。
 
 

 センター利用入試(以下、セン利)への出願に関するアドバイスをします。セン利はあくまで滑り止め、という扱いの方が多いと思いますが、セン利はあくまで受験方式の一つです。ですから、所謂一般入試より合格しやすい場合も合格しにくい場合もあるのです。大学の名前や、赤本を解いてみて歯が立たなかったからといって諦めるべきではありません。セン利での合格と独自問題での合格に必要な努力は異なるものです。そして、最も重要なことは「分散」です。「分散」というと皆さんはボーダーラインの分散をイメージされる方が多いと思いますが、それより大事なことは「科目配点の分散」です。科目配点の分散とは、「どの科目を合否判定に用いるのか」「どの科目を重視するのか」を分散させることです。次に例を紹介します。
 
数学
理科
英語
社会
国語
 
東京理科大 A方式
200
200
200
0
200
 
芝浦工業大 建築 セ
200
100
200
(100)
(100)現代文のみ
国・社から1科目
中央大学 総合政策 セ単
(100)
<100>
200
<100>
(100)現代文のみ
数・国から1科目、理・社から1科目
 このように、大学によって配点や科目が異なることがあることがわかると思います。例えば東京理科大では社会を採用しませんし、理科の配点が1科目でも200点分ありますが、芝浦工業大学では理科は1科目で100点分です。中央大学総合政策学部では採用教科数が少なく、自分の得意科目の高得点を活かすことがしやすいため、見かけのボーダーラインほどの難易度は高くありません。このことを知らずにボーダーラインだけをずらして出願し、その出願大学のすべてで社会を採用されるとしましょう。もしこの場合に社会で悲劇的な点数をとったり、マークミスをしてしまったらすべての大学で不合格になる可能性があります。そのような事態を防ぐためにも、採用科目と配点の分散をすることによってリスクヘッジをすることを忘れないでください。
 
 ここで私が陥った、(駄目な)浪人生が陥りがちな(?)ミスを紹介します。どうか私の屍を超えていってください。
 私の陥ったミスは「行きたい私大に合格し、気持ちが緩む」という初歩的で、不可避なようにも思えるミスです。これは国立志望の浪人生によく当てはまるのではないのかとも思いますが、難関私大(受験日が遅め)を第一志望に据える私大専願浪人生にも言えることかもしれません。こんな典型的に思えるミスをなぜわざわざ紹介するかというと、浪人と現役では差ができる点だからです。現役生は「より難関な大学に行かなければ」という心意気が強いです。それは周りの優秀な友達の影響だったり、先生の影響だったり、まだ自分には浪人という選択肢もあるから、だったりと様々な理由が挙げられます。だから、滑り止めとして受けた大学に合格したとしても「おお、なんだ受かったのか」とそこまでありがたがったりせずに最終目標の大学への勉強に頑張ることができます(逆に、滑り止めとして受けた大学に不合格でもそこまでめげなかったり)。逆に浪人生は去年の記憶が蘇るのです。また全て落ちたら…、もう後がない…、そういう邪念が「いい大学へ行きたい」という気持ちを偏向させ、「とりあえず大学生になりたい」という願望だけが残るのです(駄目な浪人生はね)。そういう気持ちで受けた滑り止めの大学からの合格通知は光り輝く天からの赦しのように見えるのです。そこで急にやる気がなくなり、あらゆる理由をつけて後の受験から目を背けるということが私には起こりました。この現象が浪人生と現役生の伸びに差をつけているのではないのかとも思える程です。私にはこの現象への解決策を提示することは出来ません。「強い気持ちをもて!」とか「第一志望に行かないでようする!」という気持ちを与えることは簡単ですが、そんなことができれば浪人なんてしていないわけです。先述したように、人の心を変えることは他人でも自分でも困難を極めます。同じ過ちを犯す人がもう二度と現れないことを祈るのみです。
 
以下、通年事項

 講習

 講習期間中は新宿校は非常に混雑します。混雑した空間は集中を妨げるだけでなく、並ぶ時間などの余計な時間の消費に繋がります。ですからできるだけ混雑した校舎からは遠ざかりたいものです。そこでおすすめなのが麹町校です。麹町校は普段は医学部進学浪人生専用の校舎であることから比較的所属生徒数が少なく、立地の問題から高校生があまり集まっていないため、通年人口密度は低めです。さらに、麹町校は関東の他校舎に比べ豪華な作りになっており、快適に勉強が出来ます。例えば、広々と自習のできるデルファイホールや、のびのびと休憩できる医しのラウンジ(畳敷き)などなどです。講習に関しても文系向けの講義まで一通り揃っていますし、長蛇の列が授業前にできることもほぼないですから、新宿や池袋に比べて快適に講習を受けられます。麹町疎開おすすめです。
 

自習

 前述の通り、新宿校は屈指の混雑校舎です。ですから自習場所を確保することもなかなか難しい時期もあるでしょう。ですから、付近の勉強できる場所を紹介します。
 
カフェ・ベローチェ 西新宿店
 →言わずとしれた河合塾新宿校ならびのベローチェです。至近であり、席数も多いことから行きやすいです。しかし照明や椅子机は勉強に適しているとは言い難いのが難点です。あと空調が強すぎる…。しかし営業時間は驚異の~23:00(土日も)でコーヒーも一杯210円で訪れやすいので短時間の利用のみの場合はおすすめです。
 →今度は塾から少し歩く場所です。少し離れているだけあって塾生に遭遇することはめったにありません。ここはなかなか最近オープンしたのか内装もきれいでおしゃれです。こういう点は浪人生のか弱いやる気を引き起こさせてくれます(よね?)。少し暗めではありますがそこまで激混みとなることは稀ですから勉強しやすいのではないでしょうか。コーヒーS300円から
エクセルシオールカフェ 新宿アイランド店
 →またエクセルシオールカフェです。ここは西新宿町高層ビル群の一角である新宿アイランドタワーの一回にあるだけあって割と空いている店舗です。椅子の座りにくさと寒さ(冷房がとんでもなく効いている)を我慢すれば勉強しやすいです。一人利用用の大机も2つ用意されていますから私的には新宿地区での最後の砦として位置づけていました。こちらもコーヒーS300円から
④新宿区立中央図書館
 →新宿区と入っても最寄りは西早稲田高田馬場ですからまあまあ離れていますね。ここは廃校となった小学校を改装した新宿区立図書館です。中央図書館となるだけあって広く、閲覧席も多数用意されています。もし移動を厭わないのでしたらおすすめです。
千代田区立日比谷図書文化館
 →もはや新宿も何も関係のない場所です。ここをおすすめした理由はおしゃれな内装と長い営業時間です。内装に関してですが、古い図書館を全面リフォームした空間はぬくもり感じる空間になっており、きっと気に入られると思います。プロント系列のカフェも併設されており、コーヒーブレイクも手軽に出来ます。営業時間は平日は10:00~22:00!(土~19:00、日~17:00)で夜遅くまでやっている図書館です。閲覧席もたくさんあり、辺りは日比谷公園だけあって緑豊かな都心のオアシスとなっています。ぜひ一度訪れてみてください。