karatachi log

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馬鹿者な若者が世の中を語るイタいブログ

浪人重要問題集 ―浪人はなぜ「失敗」するのか

 たった今私の浪人生活は終了したところだ。これを見る君はこれから浪人する人も多いだろう。最初に言っておくが、浪人の「正解」とは第一志望校に合格することであって、ネット上に溢れた、あるいは先輩が語った英雄譚や成功体験を忠実に再現することでは断じてない。これは私見であるが、浪人生活という良い意味でも悪い意味でも自分自身の生き方に忠実になれる一年は、その一年をどう過ごすのか全くの自分本意に形作るまたとない機会である。誰かの猿真似や親のいいなり、そういうツマラン人間、浪人生にならないように、どうか自分の道は自分で探して、短い一年を逞しく過ごしてほしい。

 浪人はなぜ失敗するのか。いや失敗する浪人は何に失敗するのか。それは明白にメンタルコントロールである。

 

浪人生の精神状態

 今までイメージしてきた浪人はどういうものだろうか。日々必死に志望校合格を目指し、不断の努力を厭わない真面目な人間だろうか。縛りの少ない世界にはばたくゴミのような存在と認識するものもいるだろう。はたまた迫り来るデッドラインに怯え、震える落ち武者だろうか。正解は全てである。もちろん実際の浪人はいつでもフツーの顔して予備校に跋扈している。しかし、その精神状態は時期とともに真人間にもゴミにも落ち武者にもなるのだ。心の安定。それこそが受験を終えた今一番実感する、浪人生活の終結がもたらす果実であるように感じる。

 第一志望校に合格するために重要なことがある。それはあくまでも第一志望校に合格するという強い気持ちだ。なんだ、そんなことか、そんなものあって当然だろう、と私も夏頃までだろうか強く心に抱いていたものだ。しかし、いざセンター試験を迎え、私立大学、滑り止め大学の受験を意識し始め、対策を始めると、第一志望への強い気持ちはだんだんと薄くなってく。これは怠惰によるもの?妥協からくる心の歪み?そうなのかもしれない。しかしこれは現役生には存在しない、浪人特有の心理のようにも感じる。一般に、現役生は自分の持てる力のすべてを持ってして最高の(難易度の)大学に入ろうと努力をするものだ。しかし、我々浪人は一回はその夢やぶれ、そもそも大学に入れるのか?という、行き場のない、出自のわからない不安に怯える。そうすると「第一志望校に行きたい」という希望が「大学に行きたい」「早く浪人をやめたい」という願望へスケールダウンする。スケールダウンはするもののその願いの強さは日増しに大きくなるから、ここだったら行きたいな、なんて思った私大に合格しようものなら一気に緊張の糸が切れ、第一志望の試験のための勉強に身が入らなくなる、なんてことが起きやすい。

 浪人の精神状態は乱高下を繰り返す。模試の結果、チューターの言葉、赤本の結果などなど。その中でも一貫して「早く浪人をやめたい」という願望は強まり続ける。しかし、先にこういうことが起こるのだとわかれば、初心を忘れないで一年を全うできるのではないだろうか。

 

友達は作ったほうがいいですか?

 「作る」ということに関して言えば、「作らないほうがいい」と答えたい。しかし、これはもとから(塾内に)いる人への限定的な話だ。もし一人で河合塾に入塾したのであれば、「作るべきだ」と助言したい。

 予備校において、「友達がいない」という状況は「話す相手がいない」状況に等しい。残念ながら私を含めた多くの人は話す相手がいない状況で1年間正気を保ち続けることは難しい。志望校の話、勉強法の話、友人のあいつの話、出願先の話、うまいラーメン屋の話…そのどれもがくだらないようでいて精神衛生を保つ上で重要なのだ。もうわかっていると思うが、浪人が大変なのは日々の勉強ではなく、日々の勉強へのモチベーション、大学入学への熱意、生きることへの執着、これらを絶やさないことが最も難しいのだ。故に、友達はいたほうがいい。上辺だって、名前なんて知らなくたって、卒業したらもう会わなくたっていい。喋れる奴っていうのはもしかしたらペンと並ぶ「勉強道具」なのかもしれない。

 ただし、騒ぐことは絶対にしてはいけない。浪人は騒いではならない。謙虚に、慎み深く、自分の置かれた状況を十分に理解して日々を耐えることでしか成長できない。

 

浪人したら成績は伸びますか?

 私の伸びた科目と伸びなかった科目を勘案して言えることは、「基礎がガタガタな科目程伸びる」ということだ。河合塾に限った話ではないと思うが、河合塾では所謂一学期に基礎を徹底的に網羅するということを行う。ここで解けない問題や初めて聞いたように感じる問題を多く見つけられるほど大きく成長する可能性が高い。一方で、基礎の内容は退屈なほどに理解しているのならば逆に要注意だ。基礎ができていることは確かに素晴らしいことではあるが、逆に言えば基礎ができているのにもかかわらずテストで点が出ないということだ。これは残念ながらなかなか伸びにくい。伸びないとは言わないが非常に大きなコストが掛かり、それゆえにあまり時間を割かなくなり最終的にはマイナス、ということもある。注意が必要だ。